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野菜の病気や害虫が発生する条件を知って備える病害虫対策ガイド

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栽培していた野菜が病害虫の被害に遭い、苗や株ごとダメにしてしまうことも少なくありません。

野菜づくりは、高温期は害虫が多く、低温期に多雨が重なると病気が増える傾向があります。害虫は科ごとに共通のものが多く、野菜に近づけないことと早期防除がポイントです。病気は、発病すると治らないものが多いので、病気にさせないような事前の対策が必要です。

丹精込めて育てた野菜が被害に遭うのは大変残念なことです。野菜ごとに発生しやすい病気や害虫を紹介します。


病害虫対策とは

野菜の病気や害虫は、日照不足や風通しの悪さ、茎葉が混むことで蒸れるなどの原因があって発生します。毎日こまめにチェックして、病害虫に気づいたら早い段階から対処をすれば、被害を最小限にとどめることができます。

病気や害虫の防除について

病気の原因は、おもにカビ、バクテリア、ウイルスに分けられます。
そのうちもっとも多いのがカビによる病気で、うどん粉病、黒斑病などが被害の割合を占めます。

症状が最初に出やすい箇所は、新芽や若葉、つぼみなどです。ひとたび病気に侵食された株はもとに戻りません。株ごと処分も検討しましょう。

害虫は、発生を確認してからの対策が多くなります。
駆除のタイミングによっては、被害範囲の大小が左右されます。

害虫の有効な駆除方法は、殺虫剤の散布です。
発生数が少ないときは、ピンセットや手で捕殺する方法でも十分駆除できます。

害虫は野菜の栄養分を吸いとる食害があるばかりではなく、病気を誘発したり、媒介したりします。

害虫は小さく見つけづらいため、つい見落としがちです。日頃のチェックと早めの駆除を心がけてください。

殺菌・殺虫剤の散布方法

病気や害虫は、それぞれ殺菌剤、殺虫剤を定期的に散布することでも防ぐことができます。

散布するときは、風のない、あるいは風が弱い曇りの日に実施します。
肌をゴム手袋や長袖シャツ、マスクなどで防御し、付近に洗濯物などが無いことを確認してから散布しましょう。

病気は、殺菌剤の用法用量を守って正しく散布します。
10日に1回を目安に防除散布することが多いようです。

害虫を見つけたらすぐに殺虫剤を散布します。
害虫がひそんでいることが多い葉裏にも、ムラなく付着するように散布してください。

野菜別の病気・害虫ガイド

キャベツ

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軟腐病

よく似た症状の病気が多いなか、臭いで判別できるのが特徴です。水がしみたような病斑が外葉などにできて広がり、株がやわらかく腐敗して悪臭を伴います。細菌が原因です。

>> 1.2年草は生育しきらないうちに発生。菌は刃物で切った箇所や、移植中に根の傷などから侵入する。発病後の薬剤散布はあまり効果がないので、植えつけ前に殺菌剤を散布するなど、常に予防を心がける。

べと病

葉にぼんやりとした薄い褐色の病斑が現れ、病状が進むと葉裏にかびが生えます。低温多湿のときに発病しやすく、梅雨と秋の長雨の時季に多い発生します。

カブラヤガ

地際の茎を食いちぎって倒すことから「ネキリムシ」の別名もあります。昼間は土中で過ごし、夜に活動します。幼苗が被害に遭いやすく、被害株は処分するほかありません。

ハスモンヨトウ

ヨトウムシの仲間で、中齢以降の幼虫の頭の後ろのわき腹に1対の黒い斑点があることが特徴です。あらゆる野菜が被害を受け、8~9月の高温期に発生しやすくなります。

ダイコン

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さび病

葉にぼんやりとした黄色っぽい斑点ができるのが初期の症状です。やがて葉裏に盛り上がった白い斑点ができ、株全体が白っぽくなります。かびが原因で、雨の多い時季や湿度が高い時季に発病しやすくなります。

ハイマダラノメイガ

アブラナ科野菜の中心部の新葉が食べられて褐色になり、糸でつづり合せたように縮れます。成長点を食べられると生育不良になり、枯れることもあります。高温乾燥期に発生しやすく、8~9月の残暑期は注意が必要です。

アブラムシ類

あらゆる野菜が被害に遭い、葉や花、花蕾、果実などに集団で寄生します。被害を受けると生育が鈍り、ウイルスを伝染させるので厄介です。そして、アブラナ科野菜で注意したいのは、春と秋に発生するニセダイコンアブラムシとモモアカアブラムシです。

モザイク病

葉に緑と黄緑の濃淡が現れてモザイク状になるのが典型的な症状です。アブラムシやアザミウマなどがウイルスを媒介し、新葉や中心部にモザイクや縮れが発病します。

ニンジン

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黒葉枯病

8~11月にかけて発生しやすく、夏まきニンジンは生育期間の全般をとおして注意すべき病気です。葉や茎に褐色や黒褐色の斑状の痕ができ、葉の先端部から茶色く枯れてきます。

うどんこ病

初めは茎葉に白い粉状の斑点ができます。徐々に株全体が白いカビで覆われ、胞子が風に飛んで被害が広がります。多くの野菜が発病する可能性があります。

>> 高温多湿の5~7月、9~11月に発生しやすいので、午後の水やりは避ける。発生初期なら比較的かんたんに治せるので、7日おきに2度ほどベンレート水和剤やサプロール乳剤などを散布する。

ニンジンアブラムシ

セリ科野菜特有のアブラムシで、白い粉をふいたような姿をしています。生長点近くの葉に集団で群がって汁を吸い、症状が進むと生長が止まったり、枯れたりします。ニンジンは初期生育が遅いので、幼苗のうちにダメージを受けると致命傷になることもあります。

ハクサイ

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尻腐病

地面近くの下葉に薄茶色の病斑ができ、症状が進むと株全体が腐敗します。引き抜いてみると、根は黒く腐敗しています。晩秋以降に発病しやすくなります。

菌核病

初期は尻腐病に似ていて重症化すると、葉が重なる接触部に白い菌糸の塊ができます。その後ネズミのふんのような黒い塊が発生します。悪臭はありません。

ヨトウムシ

葉を食害する害虫です。若齢幼虫は、集団で葉の表皮を残した半透明の小さな穴をたくさんあけます。成熟幼虫は単独で行動して、昼間は土中に潜り、夜間に活動します。

カブ

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根こぶ病

根が変形してこぶ状になります。カビが原因のアブラナ科野菜の連作障害の一つで、カブはとくにダメージが大きいです。晴天の日に葉が萎れ、夕方には回復するのが初期の症状で、重症化すると枯れます。

黒腐病

葉の緑が黄色になり、病斑がV字型に広がります。根は中心部が赤茶色に腐敗します。

キスジノミハムシ

成虫は体長3mmほどで、黒い背中に2本の黄色いラインが目印です。葉に直径1~2mmの丸い穴を点々とあけて食害します。地中で成長する幼虫は、根をなめるように食害します。

ネギ

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ウイルス病

ウイルス病の一つの委縮病は、ネギアブラムシ、モモアカアブラムシなどによって媒介します。葉に緑色の濃淡が現れ、進行すると葉がよれたようになります。

黒斑病

葉身部にへこんだ青白い病斑ができます。やがて病斑は楕円形に拡大し、中心部は黒褐色、周縁部になるにつれて淡い褐色になります。カビが原因で発病します。

>> 多湿になると発生しやすくなるので、切り戻しを行い、つねに風通しを良くすることが大切。感染した株は冬の間に処分し、カダンD、ダコニールなどの殺菌剤を散布しておく。

ネダニ

成虫と幼虫がネギ類やイモ類の根を食害します。被害株は外葉から枯れ始め、株ごと枯死することもあります。年中通して発生するが、春に増殖して7月にピークを迎えます。秋にも多発することがあります。

レタス

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斑点細菌病

外派に黒ずんだ小さな斑点がたくさんできます。症状が進むと、葉の緑や葉脈に沿った部分が枯れます。土中の細菌が雨水の跳ね返りに混じって、傷口や気孔から侵入して発病します。

腐敗病

結球葉が黒褐色に変色して腐敗し、黒光りしたようになります。10~11月の低温期に多く発病します。

タイワンヒゲナガアブラムシ

赤褐色で長いひげを持ち、新葉などを吸汁します。キク科野菜に特有の害虫で、12~6月に発生して真冬も活動します。


まとめ

野菜づくりで農薬はあまり使いたくないものです。いろいろ工夫して病気や害虫を寄せつけないようにしましょう。それでも病害虫が発生したら、早めに適切な処置をすることが大切です。