読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

EQuipe Blaireau

エキップ・ブレロー

健康でおいしい野菜は土づくりから!単一原料による有機質肥料8選

スポンサードリンク

単一原料の有機質肥料にも大きく2種類に分類できます。ひとつに油粕や米ぬかなどの植物性の有機物と、ふたつに魚かすや骨粉など動物性の有機物を原料とする肥料です。これらの単一原料をもとにする有機質肥料は化学肥料の単肥とは異なり、そもそも複数の肥料成分を含んでいます。それでも、1種類ではバランスが良くないので、多くのケースで数種類の肥料を組み合わせて用います。そのため、正しく肥料を施すには、多少なり特徴の理解が必要となります。

単一原料による有機質肥料で代表的なもの8選を紹介します。
施肥の際にお役立てください。

f:id:blaireau:20150303010830j:plain

魚かす

魚を煮て圧搾し、水と脂分を抜いて、乾燥させたものです。
カリはほとんど含みませんが、窒素とリン酸を多く含んでいます。有機質肥料の中では速効性があり、元肥のほか、栽培期間の長い野菜なら、追肥として利用できます。
果菜類葉菜類の味をよくするといわれています。

油かす

ナタネやダイズなどから、油を搾ったあとのかすです。リン酸とカリの含有量はわずかですが、窒素の含有量が多いため、有機を代表する窒素肥料として知られています。なかでもナタネの油粕は、古くから利用されてきました。
土の中で微生物により分解され、ゆっくりと効果が出るため、元肥に利用されます。

米ぬか

玄米を精米するときに出るぬかです。米屋さんや無人精米所などで入手できる生の米ぬかと、肥料として売られている油を搾ったあとの脱脂米ぬかがあります。
リン酸が多く、糖分やタンパク質もたくさん含んでいます。これが餌となって、土の中の微生物の活動が活発になります。

骨粉

いくつかの種類がありますが、広く流通しているのは、ブタやニワトリなどの骨を高温の蒸気圧で処理したのち、乾燥させ、粉砕した蒸製骨粉です。
原料により含有量に違いがありますが、リン酸を多く含んでいる点は変わりません。含まれているリン酸は、根や微生物が分泌する有機酸に溶ける「く溶性」なので、効果が現れるにはひじょうに時間がかかります。
なお現在、牛骨粉は、BSEの関係で製造法などが厳しく制限されているため、ほとんど出回っていません。

草木灰

草や木を燃やしてつくった灰です。なにを燃やしたかによって、成分や成分量が異なりますが、基本は花や実をつけるのに必要なカリ肥料です。その他、リン酸と石灰を多少含んでいて窒素は含まないのが一般的です。
元肥に用いられることが多いのですが、速効性なので追肥にも利用できます。原料の植物に由来する微量要素を含んでいるため、果菜類の味をよくするといわれています。

乾燥鶏ふん

ニワトリのふんを乾燥させたものです。ニワトリが採卵用か肉用かによって、また養鶏場によっても餌などが異なるため、含まれる成分量も一様ではありません。しかし、三要素を比較的多く含む点は変わらないので、牛ふんなどとは異なり、肥料として用いられます。
リン酸の含有量が比較的多く、また、採卵用のニワトリに由来するものは、石灰分を多く含む傾向があります。
未発酵の状態なので、元肥として用います。

発酵鶏ふん

ニワトリのふんを発酵させたものです。餌や飼育方法などによって成分量が異なる点や、リン酸を比較的多く含む点などは、乾燥鶏ふんと変わりません。
発酵しているため、乾燥鶏ふんに比べると、成分量は少なめですが、それでもじゅうぶん肥料として使えます。施しすぎによる障害が起きにくく、発酵熱やガスによる被害も出にくいので、肥料としての使い勝手はこちらのほうがよいといえるでしょう。
速効性があるので、十分に発酵しているものなら、元肥のほか追肥にも利用できます。アンモニア臭がするものは、発酵が不十分です。
粉末のほか、散布しやすく、風による飛散も少ない、粒状のものなども出回っています。

バットグアノ

コウモリのふんが長い年月をかけて堆積し、化石化したものです。コウモリの死骸や昆虫なども混ざっています。
周囲の環境が影響するため、採取場所によって成分にばらつきがあります。さらに、リン酸主体のリン酸質バットグアノのほか、窒素が多い窒素質バットグアノもあります。

まとめ

未発酵のものと、発酵済みのものとがあります。未発酵のものは、効果が出るのに時間がかかるだけでなく、土の中で発酵熱やガスを出すので、種まきや植えつけに先立って十分に時間の余裕を持って施す必要があります。

発酵済みのものなら、比較的早く効果が現れます。しかし、化学肥料に比べるとゆっくりなので、必要な時期に肥料の効果が得られないこともあります。有機にこだわりがなければ、化学肥料と併用するのもひとつの方法です。

なお、原料が天然物であるため、同じ種類の肥料であっても、製品によって成分量が異なるものがふつうです。パッケージの記載をよく見て、用途に合った製品を選びましょう。